ぼくのひーろー



「辛そうやね…」
結城と一緒にこっちに来た、
慶がつぶやいた。

「ホンマなぁ…
俺、いろいろ買ってくるわ。
冷えピタもそれが最後やったし」
って結城が財布とケータイを持って家を出た。

ホンマ、今日休みでよかったわ〜。


「……しんちゃぁ…」
ひなが俺の服の裾をくいっとして言った。

「ん?どした?」
自分でも驚くような優しい声な俺。




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