星に願いを

「私、その言葉を聞いて、もうこれで十分って思った。
悠さんの心をもらえたんだと思ったら、何だか満足しちゃったみたい。」


下をペロッと出して、可愛く微笑んだ。


微笑んだ目から薄っすらと涙が滲んでいた。



「私ね、悠さんと同じくらい…ほしちゃんも好き。ほしちゃんには…本当の自分の気持ちを…私に話して欲しかった…。だから…今日は…悲しいけど嬉しい…。」



「私も、美紀ちゃんを傷つけたくないって思って…でも逆に傷つけていたね。
本当にごめんなさい。」



握っていた手を握り返した美紀。


「これからも、友達だよね?ほしちゃん…。」


うんうん、と力いっぱい星子は頷いた。