星に願いを
「珍しいな、星子が泣くなんて。」
卓哉がつぶやいた。
二人の優しさに触れ、星子の本心が溢れ出た。
入社してからの出来事を自然に話すことができたのは、二人がいつも支えてくれるから。
「星子は好きなんでしょ?その人の事。いい加減認めなさいよ。」
「俺もそう思うよ。美紀ちゃんがどうかじゃなくて、自分はどうしたいかだろう?」
二人が真剣に考えてくれていることに、申し訳ない気持ちで一杯になった。
「で、お前はどうしたいの?」
卓哉にストレートに聞かれ、返事に戸惑っていた。
「そんなもん、手に入れるだけの事よ。」
「舞香…。」
「星子!自分の気持ちに素直にならなきゃラメ!!」
相当酔っているのか、ろれつが回らなくなってきたようだ。
目は今にもつむりそう。
「そんな簡単にはいかないのよ、会社の事を考えたら…。
何より大切な美紀ちゃんを傷つけてまで突き進むことじゃないし。
…でも、既に色々と傷つけてしまったのよね。
だから、好きという気持ちはそっと終おうと思ってる。」
そう言うと、舞香はちょっと怒り気味で星子の顔に近づいた。