ありがとう。~1000年先も・・~
*ファイル1*

春=恋の始まり?!


「春だよ~!!!!」

むやみにテンションが高い私を大親友は無視して夢中にお昼ご飯の菓子パンを食べていた。

「ちょっと!!?聞いてるの??!!」
めんどくさそうに友達は静かに言った。

「あー、そうだね~。」

「だよね~!!!!」

と、無神経そうに笑ったのは、私、七原 星奈!無神経で馬鹿で鈍感な高2の女子です!

親友の真技ちゃんは、小学生からずっと、クラスが一緒なの♪真技ちゃんは他校に瑠璃君
っていうカッコイイ彼氏がいるんだよ!!真技ちゃんもかわいいし、最強カップルで有名だったんだよ!!(今もだよ??)とにかく自慢の友達!!でも真技ちゃんには重いって、言われるんだ!!!
 私はというと、別に可愛くもないし、かといって、ブスでもない。普通な顔。真技ちゃんみたいにモテないし、彼氏もいない。(募集中!!)

だから、ステキな出合いを求めているのです・・・・。

「『出会い』じゃない?」

「・・・・。」

こんな女好きなんていう人いるのかな~??いないか・・・。

「あの~・・・」

きゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!

「ん??何々??」

女子の黄色い歓声が聞こえてきた。

「・・・、あ!!『黄金の王子』だ!!なんでうちのクラスに??」

「おお!カッコイイ!!!!!!!」

「・・・、瑠璃の方がカッコイイ・・・。」

と、真技ちゃんが真顔で言った。

「んー・・。まあ・・・」

 すると、黄金の王子と目が合った。ぱっと、そらしてしまった。だけど、王子はツカツカと、私のところにやってきた。

ぎゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!

女子の悲鳴が聞こえてきた。

「あのっ!!」

甘い声を出した、王子は真剣な顔をしていた。そして、私の手をギュッと、握った。

「あの!俺!2-Bの山滝 麦って、いうんだけど!」

「あ・・、はい、しってます・・・。有名なんで・・・」

「へ?!そうですか!すいませえん!」

「えっと、私は・・・、」

「知ってます!七原 星奈さんですよね!!」

「あ!星奈でいいですよ~」

「ええ???とんでもございません!!!!!!!!」

おお、真面目っ子?

「えっと、何ですか?」

「あの女、まだ気づいてないの??超どんかーん!王子もあの女のどこがいいんだか!」
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