ねぇ、好き。上
放課後
「私…」
「凛のこと…好きなんでしょ…?」
「えっ…あ、…うん」
「わかったよ。さっきの千尋の行動で…」
「本当?…」
「…うん」
「ごめんね…。だけど、好きなんだ」
「そうなんだ。杏子ちゃんと一緒じゃん」
言いたくない…
だけど、あたしはあたしの口を止めることはできない…
「え…?」
「杏子ちゃんも、そうだったんでしょ?千尋よりも、先輩を選んだ。千尋を裏切った」
「ひどい…」
「ひどいのは、どっち?」
「…だけど、私…凛くんに告白するから」
そんな…
ダメ!
聞きたくないのに…
質問してしまう…。
「いつ?」
「明日」
明日…?
「本当に?」
「うん、絶対する」
「…」
「だって、桃花に凛くんをとられたくないもん」
「…そっか」
「うん。じゃあね」
「…」