ねぇ、好き。上




「千尋ちゃん、さっきの話聞いてたの?」


「聞いていたというか、聞こえてきたというか…」



「そっか」


「…はい」



「あれ、本当なの?」



「いえ!違います。奪ってなんかいませんよ!?」



「うーんと、どっちが本当なのかな…?」




先輩が困った顔をして言った。



私ですって言えたら、どんなに楽だろう…




だけど…、私は言えない…




杏子の話はウソだけど、私は杏子を裏切りたくはないから…




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