東京へ 〜僕の夢を乗せて
上京
やっとの思いで着いた東京

この広い町で僕はどう頑張っていけばいいのだろう


期待と不安で胸が押しつぶれそうになった


でもアパートに着いたらその思いは吹っ飛んだ


中学の同級生が同じアパートにいたのだ


砂漠で出会えたオアシスみたいな? 


しかも同じ専門学校だった

専門学校の入学式に父が来てくれたのにはかなり感動した


父が帰った次の日からは

朝起きが苦手な僕は


母に毎日携帯を鳴らしてもらった


家で何もしなかった僕は


電化製品も思うように使いこなせず


洗濯機は蛇口を閉めたままで水がでなかった


電子レンジはお皿がセロテープでとめてあり回らない


無洗米を無水米と思いそのまま炊いた


そのたび母に電話をして呆れられた


僕は真剣にやってるのに
電話するたび


母は今度は何なの?と言う

慣れない学校の往復と食事はカップラーメンばかり


いくらカップラーメンが好きな僕でも飽きた


東京には僕が好きな金ちゃんヌードルが売られていかなった

〔今はあるけどね。〕


その事を母に話すと


送られてくる荷物の中に必ず金ちゃんヌードルが入っていた


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