ちび×ちび


先の方に見慣れた後ろ姿を見つけた。

澄香よりも明るい栗色の、小柄な男の子の背中。


「颯太ーっ」

その背中がゆっくり振り向く。
綺麗な髪が太陽の光でキラキラと光る。

「なんだ、澄香か」

「なんだとは何よ」

毎日のように繰り返す会話。

当たり前のように。


< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop