星に願っても…。





「ほんと今日はお世話になりました。今度またお店に来てください。全部タダでいいんで!」




「アハハ。そんなわけにはいかないよ。」




あれからマンションまで送ってもらった。


部屋までついてきてくれると言ってくれたが、さすがにそこまで迷惑をかけると私の良心が消滅してしまうと思う…。


だから、マンションの前でお別れ。





「でも、また行くね。じゃ、ゆっくりするんだよ?」




「はい。…ほんとに、ありがとうございましたっ」




私が頭を下げるとユウヤさんは




「こちらこそ」





そういって頭をさげた。





「ほら。早く部屋に戻って?風邪ひくよ?じゃぁね。」





「また…。」




そういって私は手を振った。






抱きしめられたときに感じたあの気持ちはなんだったんだろう…。





確かにぎゅって…。胸がぎゅってなった…。





あんまり気にしないでおこう…。
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