星に願っても…。





「う゛…。」




「ごめんね。仕事なんだよねコレ…。」




「おい。キラ、なにやってんだ」




「あ、ごめん。今行く。」




「う゛…。うぅ゛…。」




「…。まだ逝ってなかったの?」




バーンッ



銃声が鳴り響き静寂にもどる。






これが…。今夜、流星が見れない理由。




私とトワは闇の掃除人。



ま、なんかだっさいニックネームついちゃったけど、単なる殺人犯。




連日連夜新聞やニュースで取り上げられる有名人。




この世界には表社会というものがある。もちろん表があれば裏もある。



その、裏社会という闇で悪さをするやつを処分している。




ボランティアでこんな仕事続くわけがない。もちろん私たちは雇われの身。



正直言ってそんな安月給ではない。でも、お金のためだけでこんな仕事続けられない。



やらなければいけない理由がちゃんとある。



トワも私も平日の昼間は表社会で働いている。



だれも私が闇の掃除人なんて思ってない。



思うはずもない。



いつも笑顔の女の子。ま、私のイメージなんてそんなとこ。



トワのイメージだって、いつもさわやかで優しい。とかそんな感じだと思う。

ほんとうのトワはいつもだらしなくて冷たくて…。真逆だ…。



「あ!流星!」



星が一つ夜空を走り抜けた。
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