オートフォーカス
海の近くというロケーションなので海風が余計に寒さを強くさせるが、オレンジ色の照明や緑の屋根に赤い小屋の連なりが見た目に暖かい。

なによりライトアップとイルミネーションが気分を盛り上げ、寒さを忘れさせてくれた。

あの時加奈とテーマパークで見たものを似ている。

少し違うのは飾りつけと売られているものだった。

確かあそこに帽子や手袋などファッションアイテムは無かった気がする。

さすがは神戸と篤希は心の中で頷いた。

それともこれが本場さながらの景色なのだろうか。

周りを見渡せば恋人同士、夫婦、家族連れ、友達同士、皆が笑顔でこの異国の雰囲気を楽しんでいる。

冬のお祭り、そんな印象を受け篤希は静かに心を踊らせた。

よく見ると外国の観光客も来ている、本場の人が見たらどう思うのだろうかと篤希は少し興味が出てきた。

英語が話せない訳じゃないから聞いてみたい気がするけど、残念ながら今はそんな余裕がない。

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