緋~隠された恋情

-------------

気がついたとき、

私は居間の長座布団の上で、横たわっていた。


上にブランケットが掛かられていて

おでこには冷えピタが貼られていた。


熱なんてないのに…


お兄ちゃんの優しさにきゅっと胸が熱くなった。



カタカタとお兄ちゃんが動き回る様子をぼんやりと

眺めていて、

だんだんと、

自分の状況を思い出した。


「や、ヤバイ学校!!」


ガバッと起き上がると、


「植木がうまくやっといてくれるから、

 大丈夫だよ。

 少し横になってればいい。」


お兄ちゃんが私の方を振り向いて

心配そうに言う。


「もう?大丈夫か?」


かけられたブランケットをたたみながら


「うん。」


と小さく頷いた。



< 45 / 238 >

この作品をシェア

pagetop