鬼畜店長


「…なに、お前も一緒に買い物行くわけ?」


「そりゃ、言いだしっぺだもんよ行かないと店長怒っちゃう。」


「…んなことでいちいち怒ってられっか。買うにしても一人で行くわ。」


「えー、母の日のも父の日のもあたし選んだから敬老の日も選んでコンプしたかったのにな。」


「なるほど、……しょっちゅう二人で出かけてるってことですね、店長さん。」



「…あー…まぁ、そういうことになるわな。」


「…オレだって二人っきりで買い物とかあんま行ったことないのに。」


「へ?なんだって?」



急に顔をそむけてぼそぼそ話し出したイケメンと店長に顔を寄せると、怪訝な目で睨まれた。



なんだ、あたしなんかしたか。



「なんでコソコソ話?」


「なんでもねーよ。あ、そういやお前ら、こないだの誕生日のデートはどうだったんだよ?」


「だ、だからあれはデートじゃないって言ってるじゃないですか!ねぇ?!お前からも店長に説明してよ!」


「…デートじゃなかったんだ?」


「…まぁ、彼女と過ごす予定だったのが丸々空いちゃったんで、穴埋めですかね。」


「ほ、ほらね!だから言ったじゃないですか!デートなんかじゃないってっ!」





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