鬼畜店長
「て、て店長!そんなことしたら労働基準法に引っかかるよあたし!」
「大丈夫。引っかかんないように工夫するから安心しろ」
「あ、ダメだ!この人本気の目をしてるよ!店長ごめんなさい鬼畜って言わないから許して!心の中だけで思うようにするから!」
「お前がそんなに毎日俺に会いたいと思ってるなんてなー」
「ダメ!そんな遠い目をしないで!店長超やさしい!菩薩!鬼畜とは真逆の存在っす!せめて週休2日!」
「…週休2日とかお前働くの大好きかよ。アルバイトのくせによくそこまでできるな」
「いやすべてはあなたのせいじゃないですか。欲を言えば週休5日くらいほしいですよ」
「それは無理だ。人が足んねー」
「雇えばいいじゃないですか」
「使えないヤツ増やしても余計な仕事増えるだけだろ」
「でも地道にやってかないと後々大変っすよ?あたしが抜けたら誰が店長の相手をするのやら…」
「…まぁそこは何とかなんだろ。口ばっか動かしてねーで手を動かせ。もう開ける時間だ」
「あーい」
「あ、お前今日上り早いだろ?つまみと飯モンの試作の毒見させてやるから帰んねーで待っとけ」
「やったー!さすが店長!大好き!どうせなら夜飯分食いたいっす!いっぱい毒見しますんでいっぱい作ってください!」
「仕方ねぇな…なら今日その分の働きしろよ」
「オッケーっす!がんばっちゃうぞー!」
END