鬼畜店長
大切な日でいらっしゃる。

「店長、いつからクリスマスは宗教的な行事ではなくレッツパーリーな行事になったんですかね。

ハロウィンといいバレンタインといい、日本人はもっと根本的なものを重視しなければいけないと思うのですが、そこのところどう思います?」





「とにかく今は黙って料理を運べ馬鹿野郎、と思います。

これ3番、こっちは5番で6番に飲み物。」







「…日本人はとにかくレッツパーリーができればいいやと、ただのパーリーピーポーになっていると思うんですが、その点に関してはどう思います?」



「二度も同じこと言わす気か喧嘩売ってんのか、と思います。」








「店ちょ……」




「ぐだぐだうるせぇよ。働かねぇならバイトに降格すっぞ。

さっさと料理をパーリーピーポーに運べアホ。

あいつらさっきからマジでうるせぇんだけど宇宙人に攫われろよ。

料理こぼしたりしたら店から蹴り出してやる。」






ぶつぶつ呪文のように意味のわらかないことを言い出した店長をみてあたしは察した。




忙しすぎて店長はご乱心だ!


ふざけてると店長のダークモードに巻き込まれるぜ!




さっと出された料理をもって、3番、5番、6番へと順に料理や飲み物を運ぶ。



今日のあたしは黙って料理運ぶマンだ!




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