My new boyfriend【短編】
そしてぎゅっと両手を握られる。
「彩名…?」
「どうしよう。莉央が思った以上に重傷かもしれない…」
「え?」
「どうした、黒沢?」
彩名の普通じゃない様子を見て、近くにいた高木くんがやってきた。
「黒沢、安田が戸惑ってるぞ」
少しフリーズしたみたいになっていた彩名だけれど、ハッとしたように高木くんに声をかけた。
「ねえ、高木。これからカラオケ行かない?」
「おーいいね。じゃあ何人か誘ってこようか?」
「うん。よろしくね!」