My new boyfriend【短編】


そしてぎゅっと両手を握られる。


「彩名…?」


「どうしよう。莉央が思った以上に重傷かもしれない…」

「え?」
「どうした、黒沢?」


彩名の普通じゃない様子を見て、近くにいた高木くんがやってきた。

「黒沢、安田が戸惑ってるぞ」


少しフリーズしたみたいになっていた彩名だけれど、ハッとしたように高木くんに声をかけた。


「ねえ、高木。これからカラオケ行かない?」

「おーいいね。じゃあ何人か誘ってこようか?」

「うん。よろしくね!」

< 6 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop