優子の恋



翌日になると
私が竹下くんに
好意をよせていることが
同じ部署のみんなに
知れ渡っていた。


もちろん竹下くんも
私と同じ部署だから
きっと私の気持ちを知ったはず…

そう思うと
胸がドキドキソワソワしてくる。


さっきから
竹下くんと何度も目が合う…
今までは一日に
一度も目が合わないことがあったので、
嬉しくて嬉しくて
仕事に身が入らない。



「間宮さん、3番にお電話です!」

「あ、はい!ありがとうございます」


ポーッとしていた
私は慌てて"3"のボタンを押した。

「はい、間宮です。」

「ユウコ?俺……今すぐ来て」

「部長?…もう私は貴方とはお会いできません!」

「竹下……だっけ?」

「へ?あ…う、うん……な…なんで?あれ?…なんか照れる……」

「うるせーブツブツ言ってねーで、さっさと来い――ガチャン」


「なんで人の話を聞かないんだ……この人は…」


ため息をついて
重たい腰を上げた。


「ちょっと席外しまーす」


誰に言う訳でもなく
呟くと

向こうにいる竹下くんと
目が合った。

ニコッと微笑むと
耳まで真っ赤にして
竹下くんは俯いた。


「可愛いっ♪」



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