あの花を何度でも愛そう



ばっと振り返ると
そこにはまた痩せたゆりの姿があった。



するとせりくが人差し指を立ててこういった。




「いいかゆり。10℃からは暑いって表現を使うんだよ」




「嘘を吹き込むな」


俺は即座に突っ込んだ。



「ほんと?じゃあ寒くても暑いって言わなきゃいけないんだね!!」


「そうだ」



ゆりはせりくの力説(?)にふむふむと頷いた。



「おい騙されんなよ!!そして肯定すんな!」





< 26 / 206 >

この作品をシェア

pagetop