あの花を何度でも愛そう





あの日から、みんこは父の家に行くことが決まった。

幸い学校は変わらなかったけど
もう一緒に登校はできなかった。

それがとても、寂しかった。




ゆりはあの日、あと1年しか生きられないと僕達に告げた。


僕達が前聞いたときは、
あと5年はあると聞いていたから
誰もが信じられなかった。




『あの…ですね…。お医者様にそう…言われまして…。えへへ…』


ゆりは、しまった という顔をしながら笑っていた。


多分いう気がなかったのだろう。




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