溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
「・・・」



「わが社始まって以来の出来事だ…。トーマ会長にも報告したいけど…何分、会長は病み上がりだから…」

副社長は親父の具合を気に掛けて、先に俺に報告した。



「暫く、会長には黙っておいて下さい…社長」



「あ、それはわかってる」


俺は後ろに控える優貴の姿をチラリと見つめる。



「社長?」



副社長は俺の態度に首を傾げた。



「それよりも昨日…結婚式…出席できなくて申し訳ありませんでした」



「あ、別に…いいですよ~っ」


俺の結婚よりも利聖さんの話をもっと、詳しく話して欲しい。
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