溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
「少し位…手抜きしてもいいぞ」


俺は弱音を吐かない純名の為を思って、言葉を紡いだ。



「…私はたった一人の家族である辰真に尽くしたいの…」


「純名…」


家族を失った純名にとって俺はたった一人の家族なんだ…


胸を突き上げるような熱いキモチが溢れた。


俺が純名を労わるように、純名も俺を労わる。



「家族ってマジでいいなぁ」


「えっ?」


「じゃあ~今日の洗い物は俺がする…」


「いいの?」


「フランスでは一応…俺、自炊してたから…」


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