溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
ーーー関係ないけど。教えてくれない?俺…君が好きなんだ



会ったコトもない私を口説く樋口さん。



「冗談は止めて下さい…」


私は冷静に考えて、樋口さんの言葉を遮った。



ーーー俺は冗談でそんなコトは言わない…会社の電話を私用に使うのはいけないけど。君との接点はこの電話しかしない。



樋口さんは真面目に私を説き伏せるように言葉を続けた。


私は樋口さんのプライベートの電話は知らない。
顔だって知らない…



「でも、あなたは私の顔を知らないでしょ?」


ーーー知ってる…同僚に頼んで送ってもらった…





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