愛を知る日まで

夏と冬を繋ぐ季節










―――俺が悪かったのか?




真陽とぬくもり園で鉢合わせしたあの最低最悪な日から…彼女からの連絡が途絶えた。


もう1週間になろうと云うのに。電話はおろか、メールの返信すら返ってこない。



最初は俺も意固地になっていた。

真陽から謝るまで絶対許さないって。



けれど、信じられないくらい音沙汰はなく、最初は喧嘩腰に送ったメールもどんどん弱気になって行った。



『真陽、お願いだから連絡して。電話出てよ。』


『俺が悪かったから、もう2度と言わないから 。お願いだから。』



ほとほと情けない。でも。


俺の胸はもう、不安で不安で張り裂けそうだった。






< 155 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop