愛を知る日まで
9 最期の夢

俺を好きな女










誰もいないスタッフルームで

俺はジョキジョキと器用にハサミを操って色紙を切っていた。


毎月遊戯室に飾る色紙の植物。

もうすぐ迎える10月用の紅葉とイチョウを朱と黄色の色紙で作っていた。


午後の陽射しが射し込んで心地いい気候と単純な作業に思わず欠伸が溢れる。



今日はバイトは休みだけど。

昨夜は夜勤で出勤して来て、今朝がた同じく夜勤だった真陽がうちに来た。


そんでまあ楽しい一時を過ごした後、真陽が帰ってなんとなく淋しくなった俺は、特に行く場所も無くぬくもり園に来ちゃったワケだけど。


平日だからこの時間にガキどもはいないし、今の時期は別段忙しくもない。


結局こうして暇潰しに雑用をやってるうちに段々眠くなってきて、俺はハサミを机に置いて大きく伸びをした。





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