愛を知る日まで

貴女に会えて良かった









カレンダーは11月に変わった。


もう真陽の結婚式まであと少しだ。




俺は冗談半分本気半分で

「結婚式なんか止めろよ。」

と何回か真陽に言ったことがあったが、彼女は困ったように笑うだけでそれを中止する気は無いようだった。


分かってるよ。そんな簡単に取り止めに出来るもんじゃ無いってコトぐらい。


けど、迷う素振りすら見せずにその日が来るのを待ちながら俺に抱かれる真陽の心中が、ちょっと分からないと思わないワケでも無かった。








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