愛を知る日まで



その女のフルネームも歳も、俺はその時はじめて知った。


「初めて見たときから好みのタイプだなーと思ってたんだよね。可愛いんだけどちょっとワイルド?みたいな。それにキミ、なんかもう辞めちゃいそうな感じだったからさー、早く告っとかないとと思って。」


帰り道で一緒に歩きながらソイツは一人で喋っていた。


正直こんな女、俺は好きでもなけりゃ何とも思ってなかったけど


「付き合ったらヤらしてくれんの?」


それしか興味の無い俺のストレートな要求に、女は驚きながらも


「今からウチ来る?」


と答えたので、俺は得した気分で女の後を着いていった。






思ったより女って簡単にヤらしてくれんだなぁと思いながら俺はソイツとセックスをした。


その女はフリーターの独り暮らしで、ソイツの散らかった部屋で俺は施設の門限を気にしながら行為に耽った。


久しぶりとは言え、二人目で多少手慣れてる俺に女は


「なんだ、初めてじゃないんだ。」


と何故だかちょっとガッカリしていたが。


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