愛を知る日まで

幸せを、抱いた







小さな身体は、ずっと震えていた。





一生懸命、一生懸命、俺を受け入れながら


自分の犯した罪に、怯えていた。




「…真陽…」




何回その名前を呼んだだろう。


桜色の唇に、しなやかな身体に、キスを落とすたび、その名前を呼んだ。



細い腕。滑らかな肌。柔らかい胸。壊れそうなくらい華奢な腰。


全てが宝物みたいに大切で優しく扱いたいのに


焦がれていたその肢体に、喜びと興奮が抑えきれない。


「…んっ…、…っ、」


声を抑えた吐息だけが零れる。


伏せられた睫毛から覗く瞳が俺を映してる。


ずっと触れてみたかった柔らかい髪を指に絡ませる。



その一瞬一瞬が夢みたいに嬉しくて、このまま時が止まってしまえばいいと思うのに


自分の身体は欲張りで、もっともっとと俺を昂らせて止まない。





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