【短】イリュージョンッ☆



真樹の顔は見れなかった。



だって、見たら泣いちゃいそうだもん。



いくらそばにいたって小さい頃から仲がよくったって・・・



恋愛対象になるとは限らないんだもん。



「そろそろ、授業戻るか。」



「あっ・・・」



真樹は急いで図書館を出ようとした。



「何・・・?」



「っ・・・なんでもない。」



「あっそ。」



そう言った真樹の声はいつもより低くて怒ってるみたいだった。



そのまま私を残して図書館を出て行った。



ポツンと残された。



怒りたいのは私なのに・・・






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