青いブレスレット
頭を打ったせいか、クラクラする。

わたしはまたしゃがみこんだ。


「てめーがいなかったら!てめーさえ…っ」




エリカの声が震えて聞こえる。


気のせいかな。



「何してんだ?」

「うわー、ケンカ?」


廊下がザワザワしてる。

大きい声か大きい音が廊下に聞こえたのかな。



「先生早く!こっちです!!!」


この声は…千夏ちゃん?

助けに来てくれたの…?



でももう頭が働かない。

痛いしクラクラするし、視界が霞んできた。


わたしは床に倒れ込んで、目を閉じた。

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