青いブレスレット
なんて優しそうな顔でわたしを見てるんだろう。
やっぱり水原くんの目は澄んでいて真っすぐだ。
スッとした鼻に、肌は黒すぎも白すぎもしないきれいな肌。
背もある程度高くて、体つきもよく見える。
・・・なんでこんな人が、わたしに告白したのかな?
わたし、特別可愛くもないし、地味なのに・・・。
気づけば、わたしのほうが水原くんを見つめていた。
「雪川さん?」
はっとして我に返る。
「ごっ、ごめんね!」
水原くんはいつの間にかクリームパンを食べてしまっていた。
わたし、それに気づかないくらいぼーっとしてたんだな・・・。
「雪川さん、雨止んだ」
「えっ!?」
外を見ると、雨は止み、日の光が差している。
「ほんとだ・・・」
「よかった。これで帰れるな」
・・・あ、そうか。
雨止んだし、これでバイバイ。
・・・なんだか少しだけさみしいかも。