青いブレスレット
「いや、俺高校行ってから携帯買ったし、水原のメアドも知らないんだよな。だから雪川さんに聞こうかなって」

あ、なるほど。

そういうことかあ。


「いいよ」

とりあえず順也くんにわたしのメアドを教えた。

…あれ?でも千夏ちゃんのメアド聞いた方がいいんじゃ…

「ありがと。じゃあ俺そろそろ行くから」

そう言うと、順也くんは行ってしまった。


「…なに、あいつ」

千夏ちゃんはポカンとしていた。

「でも、わたしのじゃなくて千夏ちゃんのメアド聞けばいいのにねー」

わたしがははっと笑いながら言うと、千夏ちゃんは無表情で言った。

「順也くん、あたしの元カレなの」
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