青いブレスレット

帰り道

閉会式が終わって、みんなが体育館から教室に戻る流れに、わたしたちはそっと乗った。



だけど………。


「水原おめでとー!」

「カッコつけやがってこのやろー!」

「次は公開プロポーズかー!?」



すぐにバレて、あちこちで声をかけられたり、かわかわれたり。



恥ずかしくて逃げたかったけど、隣を見ると、水原くんは全然恥ずかしがってなかった。


ずっと嬉しそうに笑ってた。


だから、ずっと隣にいた。




「紗奈ー!!!」




振り向くと、舞華ちゃんと百合ちゃんが走ってくる。


「改めて両思いおめでと!」

「いいなあ〜、あたしもタカヒロに公開告白してもらいたい〜!」



二人はニコニコしてる。



「いろいろ迷惑かけてごめんね、本当にありがとう」


「何言ってんの!友達の間に迷惑なんて存在しないから!」

「水原くん!紗奈のこと泣かしたら許さないからね!」



困ったときはいつだって助けてくれる、大切な友達。

いつかわたしも、返したい。




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