青いブレスレット

「水原は雪川さんといつ仲良くなったんだ?」


「ああ、えっと・・・」


言いかけた水原くんの顔が急に赤くなる。

どうしたんだろうと思ったら、その直後、理由が分かった。



『雪川さん、俺・・・あなたのことが好きです・・・っ!』



わたしたちが仲良くなったきっかけは、やっぱりそれになる。


あれがなければ、今こうして話すことはなかった。



わたしの顔もなんだか熱くなってきた気がする。

理香ちゃんは理由を知ってるから、1人で意味深に笑っている。



もちろん西野くんと千夏ちゃんは理由が分からず、不思議そうな顔だ。



「水原、何考えてんだ?・・・あ!まさか一晩を共に・・・」


水原くんが西野くんのふくらはぎを思いっきり蹴った。



「お前女の子の前でなんつーこと言うんだよ!!」


西野くんがふくらはぎをさすりながら謝った。


「ごめんごめん、冗談だって。席近いから話すようになっただけだろ?」

西野くんは自分でそう言って納得したみたい。





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