淡恋~あいつがくれた恋~

男子バスケ部のやつらと

私は部活に急いで向かうことにした。

私はバスケ部。

部活で思いっきりシュートしちゃえばこの気持
ちも晴れるかな。

藤橋は剣道部、深谷も。

ちなみに久永もバスケ部だ。
あいつは凄くバスケが上手い。

ちなみに私は寮生の中1女子で唯一のバスケ部。

なのに、バスケ部は帰るのが遅いから…ちょっと冬は辛い…。(現在12月)
とか思ってたら部室到着!!!!
急いで着替えてはい、レッツゴー!!
体調が悪かったんです!すみませんでした
といって先輩と顧問には誤魔化しといた。
ちなみに中学女バスの人ってある意味素晴らしくて…私以外全員通学生(笑)


部活終わってからは…

着替えて、ゆっくりとゆったりと一人で帰る。

眠い…。

後ろの方に男バス中1の連中の声がする。
ちなみに中1男子バスケ部は通学生が一人だけ。といっても寮生四人なんだけどね。

あいつらが追い付いてきた。

「あっ渚!!一緒帰んない?」

ちなみにバスケ部には私と同じ小学校の奴がいるせいで中1男バスには下の名前で呼ばれることがしばしばある。

(同じ小学校の奴からalways。他の奴からしばしば。私も同じ小学校の奴には下の名前で呼ぶけど)

ちなみに今、呼んできたのは久永。


「あーじゃ、お言葉に甘えて」


私がこう言った。


「渚って大変だよな。女バスは中1寮生いないから」


彰人(幼なじみ)が言った。


「ほんとだよ~。夜、暗いのに」


私が笑いながら言った。すると高嶋(隣のクラス)がからかう様に言った。


「いや~でもよ!!でもっ!
モテモテの渚ちゃんだから、男子に声かけてもらって一緒に帰ってるでしょ!
毎日、違う人に」


「ふざけないでよ!!高嶋!まずあんたは私を女子として見てないでしょ!?それにモテてないし!
ってか声かけてくれるのバスケ部だけだから!」


私がマジで怒ったので、あいつは慌ててゴメンゴメンと言った。

すると彰人が余計な一言を言いやがった。

「バスケ部はバスケ部でも中学男バスの色んな人に声かけてもらっちゃって!
昨日、伊瀬先輩と二人で帰ってるとこ俺ら後ろからずっと見てたよ」(笑)


「あっそうそう!知ってる?伊瀬先輩って通学生だし、家は寮と反対方向なんだよ」 (←西村(男クラ))

「えっ嘘!?あっでも昨日は合気道があるから
そっち行ってる言ってたよ!」

私はとっさに言い返した。
何かと今日は好き勝手言われる日…。


「ん!?」


私は気づいた。

栄がちょっと端の方でおとなしいなーと思ってたら、学ランの下からイヤホン通して音楽を聞いている事に。

私はこっそり栄に近づいて栄の右のイヤホンをとって言った。


「栄、何を聞いてるの?」
「えっ!!?」

栄がめっちゃ驚いてる、どぎまぎしてるみたい。

そりゃ道路をずっと見てて、多分音楽大音響で聞いてたから気付かないでしょ(笑)

栄も男クラ、第一印象はおとなしそうだったけど、そんな感じじゃない。

モンハンとハリポタ大好きで、バスケは上手い、特にハンドリング、フリースタイルバスケットなるものをやっていて、ちょこちょこ大会に出てる。

多分、大事度でいったらフリースタイルを10とすると部活は一にも満たないと思う。

よくくるくるボールを回してる。

たいていのもの(常識の範囲内の)は回せるといっていた。

ちなみに久永とこいつの話をしたとき、こいつの頭のなかは3割モンハン、2割ハリポタ、2割バスケ(フリースタイル含)、1割ボカロ、2割その他だと言っていた。

ってかこいつの説明がやたらと長くなってしまった。

栄が「色々」としか答えてくれないので勝手に私も聞くことにした。


………あーこの曲か。


私がちょうど勝手に聞いた曲はこの頃流行りの曲だった。



「渚。1つ聞いていい?」



ボソッと栄が言った。




「何?」








「もしかして今日、藤橋にコクられた?」








「えっ!?」









私は一瞬固まった。






「おいおい、栄そんなこと聞いちゃダメって!藤橋の事は学年での常識じゃないか!」






高嶋の言葉に私は本当に驚いた。








「もしかして藤橋のことみんな知ってるの?」









おそるおそるきいてみたらあっさりとYesと言われた。




「多分学年で藤橋の気持ちは男子全員気づいてると思うよ。本人は認めてないけど」


「ちなみに今日コクったていうのは俺が藤橋がお前の机の中に何か入れてるのを今朝、目撃したから」←久永





………藤橋も深谷もお疲れ様です。






「OKしたのか?」






栄が聞いてきた。







「いや、振ったよ。友達でいてねみたいな事は言ったけど」







「ふーん」





栄はそれから黙りこくってしまった。




なぜか今日は私がいじられながら帰っていた…。(私は普段いじる役なのに…)
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