そんなあなたは先生でした…(上)
「なに?」
「あ、のですね…、どうしてあたしを無視するんですか?」
目をギュッと瞑って答えを待つ。
でも、言葉が返ってこない。
なに?
また怒らした?
こういうのが嫌なのかな?
あたしは恐る恐る目を開けた。
しかし、予想とは違った。
城之内くんは怒っているというより、
哀しそうな切ない目をしていた。
あたしの頬に冷やしていない手を伸ばし、“ごめん”と謝った。
いきなりのことでびっくりするあたし。
すると手を離し、固く閉じた口から言葉が発せられた。