president command


ったく!


どうしてこうも簡単に雰囲気をぶち壊しにできるんだか……






「ひよ、こっちむけよ」



「…」



別に無視しようと思ったわけじゃないけれど


今ここで振り向いたら


新さんの思いのままな気がしたからやめた。




「今日は……帰るか」



「!!」



「なんだよ」



「いや、新さんが言ったんだよなぁと思って」




「俺だって好きな奴のためになら我慢くらいにするよ」




だったら今までもそうしてくれたら……と思ったけど口に出さなかった






「さぁて帰ってシャワー浴びて寝る」 




「じゃあすぐお湯わかしますね」




「一緒に入る?」



「っ!」




「冗談だって。ほら、帰る準備して」





デスクに置いてあった資料の山をつぎつぎにカバンに入れていく新さん




社長って大変なんだよね





そんな人の妻になるんだ







すごいことだよね



< 460 / 471 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop