月華~月夜に舞う花の如く~

彼女はとてつもなく
困っていた。

人生で89位くらいの
不幸に困っていた。


姫「迷ったぁぁぁぁぁ!!!!!!」


なんだこの学校!
広すぎじゃボケぇ!!

り、理事長室は!?
どこ!?どこなの!?


彼女は廊下の真ん中で
途方に暮れていた。


姫「もうやだ……………」
私このまま一生
理事長室に辿り着けないの?
ばかな考えが頭を過った。




すると突然
足音が聞こえてきて
廊下の真ん中で
踞っていた私のすぐ目の前まで来て音は止んだ。


た、たすかったぁぁぁ!

私が笑顔で見上げたその人は私を笑顔で見下ろしていた。


私は立ち上がり、すぐさま質問をした。


< 5 / 9 >

この作品をシェア

pagetop