ロマンチックランデブー
「レオ」
「はい?」
あんまり君が悲しそうな顔するから
呼んでしまった。
「…あの、」
「何?」
「…この手、放してもらっても?」
呼んでしまったら
レオが私を壁際におしやり
おまけにレオの手が私の顔を横に振り向かせまいと頭を押さえる
ていうか触られてるだけ
力はいってないから。
「俺のスイッチいれちゃっといて拒否するの?」
「意味わかりません」
「じゃぁよーくわかるように説明してあげようか?」
「え」
「玲奈が俺のことレオって呼んだ瞬間に、俺の中の男のスイッチが押されたわけ。まぁ感覚的にこうびびっとくるアレですよ」
「アレって何ですか?」
「そこつっこむの?」
「だってそこだけわからないから」
「…うーん、俺も説明しずらいなぁ。そこは」
「え」
「とにかくね、俺は玲奈といろいろしたくなっちゃったわけ」
「は???」
「男の子の事情ってやつです」
「レオさん子って使える年代じゃないでしょ!!」
「やっぱ玲奈はそこつっこむんだよね」
といってレオは笑った。
いつもの
あの優しく見せる微笑みだった。