ロマンチックランデブー


「あの」


「ん?」


「新さんって大学で…いえ、何でもないです」


レオさんと知り合いですか?なんて聞いたら私とレオさんの関係きかれちゃうもんね。


危ない危ない。



「気になるから続きいいなよ。何でも聞いてよ。これから玲奈ちゃんとはパートナーになるんだから」

また営業スマイルで決められた。


まだ信用されてないのかな、私。


それともこれが普通なのかな?


あ!!

ていうか質問どうしよう。

「いや、大学時代からこんなにもモテていたのかなぁと」

「は?」



「周りの目がすごいので」



私はちょっとだけ目線をまわりに移動させる。


女の子から男の人までちらちらと見てくる。



「それ、こっちのセリフだから」


???



「こういうの気になる人だったらこれからは場所変えましょうか?」


「・・・いえ。かえって噂が立つほうが会いやすいので好都合です」

「玲奈ちゃんって本当有能な秘書だね。たのもしー」



バカにされてるんじゃないのか、私・・・



< 92 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop