手を繋ごう
それは今から半年前の雨が降った日の悪夢の出来事だった………


―亜華李(アカリ)16歳高1―
「何だ、お前!先生に向かってその態度は」

「あぁ?うっせーんだよ。てめえなんかに指図される筋合いなんかねえよ!死ね」

「なっ………!桜井お前いい加減にしろ」

「亜ー華ー李ー!ストップー。」

「えっ?郁兄…?」

「亜華李?お前本当はいい子なんだからもったいないぞ?ちょっとはおさえろ。なっ?」

「ん………っ」

「よしいい子だ」
郁兄が私の頭をくしゃくしゃ撫でる。
温かい…優しい手…。
安心する。
大好き!
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