どうして私を選んだの?【完】


「…北川くん、優芽をこれ以上苦しめるならもう、別れて!あなたが言えばすむことじゃない!!優芽を自由にしてあげてよ…」





いつも優芽と一緒にいる女…確か南 亜衣子だっただろうか?





南は、それだけ呟くと、踵を返してさっさと店内を後にする。





その後ろから南を気遣うようにさっき、涼太を押さえ込んでいた男が続いて出ていった。






…別れて…か…、そうだよな、何で別れないんだろう。






そもそも、彼女なんて存在はオレにとっても邪魔なだけなはずなのに…。






< 45 / 413 >

この作品をシェア

pagetop