隣のマネージャーさん。




それは俺達三坂高校が勝利したことを喜ぶ、歓喜の盛り上がりだった。


「は、いった……」
「レジー!!!!」
「よくやった、よくやったよ……お前は!!!!」
「かっこいいとこ持っていきやがって~!!」
「…………よくやったな、レジ。」
「は、はは……」


緊張とプレッシャーが一気に解けて、体が軽くなった俺は安心したせいか、力が抜けてよろめいた。


「レジ!!!!」
「わ……颯汰。」
「頑張ったねえ、レジくん~。」
「すげえぞ、レジ!!!!」
「やったな、レジ。大丈夫か?」

ベンチから走ってきて、喜ぶ先輩や颯汰たち。



「蓮次くん!!」



真正面からドンッと、結愛がぶつかってきた。

今日3度目だよ……


「すごい、すごいすごいすごいよ、蓮次くん!!!!最後のブザービーター!!!!」
「桜花相手に、よく頑張ったじゃない!!」

わしゃわしゃとミーコ先輩達にも頭を撫でられる。

「わ、ちょっと、先輩!!!!」


そう言いつつ、頬の筋肉が自然と緩んで口角が上がる。



勝ったんだ、と。


インターハイにいけるんだと、やっと実感した。







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