隣のマネージャーさん。


「でも、だからって……」

部長じゃないにしても、俺が1年の代表ってことだ。

「大丈夫。蓮次くんなら大丈夫だよ。」


ふわっと、左手を包まれた。


「あたし達だって、蓮次くんと一緒に頑張るよ?支えになるよ。」


きゅっと、優しく握られた。


「もう、部長は僕だよ~?勝手にそこでイチャイチャしないの~。」
「俺だって副部長だぞ!!!!イチャイチャするのは……まあ、許す!!!!」
「許すんだ……」
「ははは!!で、どうする?蓮次。」


こういう時だけ名前で呼ぶとか、ズルイじゃないですか、勇大部長。


「……もう1人の副部長として、頑張ります。」


勇大部長はいつものように、温かく笑って頷いた。




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