隣のマネージャーさん。


「……天然は恐いな。」
「カズ、俺も同じ意見だよ。」
「あそこまでの天然は僕も始めてですよ〜。」


えっと……
あたしだけが状況を理解できないでいるのかな?

「おい、お前等なぁ…仲が良いのはいいことだが……」

呆れ気味に監督があたし達を見て声をかけてきた。

「あ、すみません。おーい、練習始めるぞー‼︎」

勇大先輩の声に、部員はみんなコートに移った。

「先輩、あたしだけ未だに状況がよく理解できないでいるんですけど……」
「あー、いいのよ。わからなくても。」
「結愛がわからなくても、みんながわかってれば大丈夫だからね〜?」

そう言って先輩達はにっこり笑った。



「……後で悠くんに聞いてみよう。」



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