隣のマネージャーさん。


本当に悠との1on1は楽しかった。

楽しそうにバスケするし、こっちにまでその楽しさが伝わる。

こういう奴は試合中にこの雰囲気を自然と周りに伝染させる力を持ってる。

「面白いほど、バスケ馬鹿だな。」
「あ、バスケ馬鹿って言っただろ。それは俺にとっては最高の褒め言葉だからな?」

部活中に悠にそう言うと、すぐに答えが返ってきた。

「でも、俺より結愛の方がバスケ馬鹿だと思うよ。俺より先にバスケに興味持ったの、結愛だし。結愛の方が上手かっただろ?バスケ。」

悠はニコニコしながら言った。

「機転がきくし、周りもよく見えてて。優しくて我慢強くて、泣き虫だった俺をいつも支えてくれてて。結愛が一番バスケやりたいのにさ、『悠くんがバスケしてるの見てるだけで、すごく楽しいよ!!』って言うんだよ。絶対に俺や他の奴を下に見たりしないんだ。」

どっちが上なんだか、わかんねぇよな。と言って、悠はゴールに向けてボールを放った。

「ナイスシュート!!」

マネージャー3人がそれぞれ声をかけた。

結愛も一生懸命に声かけやマネージャーの仕事をしてちょこまか動いてるのが見える。



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