Milky way
7月7日。−七夕−
トモミの誕生日。

昨日,列んで予約したケーキをバイクで取りに行き,そのままトモミの住む学生寮へと向かった。

オレは悩みに悩んで選んだプレゼントがケーキということに,トモミが喜んでくれるか,ただそれだけを不安に感じていた。

学生寮の前に着くと,オレはトモミの携帯に電話をかけた。


−トゥルルル〜 −

呼び出し音が鳴り始めると,オレは段々緊張を感じた。

呼び出し音が七回鳴り終えた時,

「もしもし?」

「あっ,トモミちゃん?オレだけど〜。今,トモミちゃんの学生寮の玄関前にいるんだけど,寮にいるんだったら降りて来てくれないかな?」

「うん…。いいよ。」

電話を切ってから10分程経った頃,ようやくトモミが姿を現した。

目の前のトモミはいつもとは違い,オシャレな洋服を着て,まだ慣れてないようなメイクでその美しさに磨きをかけていた。


周囲は日も完全に落ちて暗くなり,夜空には薄雲の切れ間からうっすらと天の川がかかって見えた…。




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