はじめてを、おしえて。


ボクは彼女の去り際の笑顔を思い出しました。


彼女は、あんなに勇気があるではないか。


陰口を叩くような卑怯な者より、よほど綺麗ではないか。


そして、なによりも。


ヤンキーといるカワユス先輩は、幸せそうに見えました。




そうか……。


想いあっていれば。


いやらしい事も、そうでなくなるのかもしれない……。



怖くなんか、ないのかもしれない……。



ボクは、その時。


藤原君を、想いました。


彼が、ボクを好きだと言ってくれたなら……。


ボクは、同じように逃げ出したりしただろうか……?


軽くなったはずの胸が、またギュウとしめつけられました。


< 68 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop