はじめてを、おしえて。
「────で?」
両の鼻の穴にティッシュで栓をしたボクに、呆れ顔のヤンキーがたずねます。
「いったい、なんの用だったんだよ」
「ふ、ふびばぜん。
お礼を、言おうと思って」
鼻栓のせいで、口呼吸。
普段より余計に、話すのが難儀になってしまいました。
「そんなの、よかったのに」
カワユス先輩は困ったような顔でボクを見つめました。
「そーそー。
こいつがお節介なだけだから、お前は気にするな」
「お節介だなんて……!
本当に嬉しかったです、助かりました。
ありがとうございます」
ボクが頭を下げると、カワユス先輩はうわああやめてよ、とその頭を無理に上げさせました。