俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



「…私のこと、好きなの?」

 抱きしめられててよかった。きっと私の顔は真っ赤だから。

「うっせ。何回も言わせるな」

 マッキーが呟く。

 今まで言ってくれなかったのは、もしかして恥ずかしかったからかな?…きっとそうだ。

「それ、言ってくれないから不安だったの」

 素直な言葉が口をついた。

「お前だって言ってくれたこと一度もないだろ」

 私、バカだ。

 マッキーに苛々してばかりで、バカみたい。

 私だって、マッキーに同じことしてたんだって気付かされたから。

「不安だった?」

 冗談で聞いてみる。

「…うっせ」

 マッキーを見上げると、顔を赤くしていた。

 満更でもないマッキーの返事が少し嬉しかった。…少しだけだよ?

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