俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋




 今、あなたは何を思ってるの?

 心の中でそっと問いかける。

 マッキーの目は大きく見開かれている。もしかしたら、私もあんな風なのかもしれない。

 ねぇ、私を見つめるあなたは、何を思ってるの?

 どんな気持ちなの?

 もう一度、問いかける。


 私は―――

「好き」

 そっと呟いた。

 聞こえるはずもない距離なのに、マッキーの目がもっと見開かれた…ように見えた。

 絶対に、私の声が聞こえるはずないのにね。

 フェンス一枚で遮られただけなのに、屋上と屋上の距離は広くって。

 それが別れた恋人同士の距離。

 私とマッキーの心の距離――。

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